東京都足立区
- 限られた間口に描く、素材のコントラスト際立つ建築美 -

建物の正面は、左右の隣家と対照的な強い造形と、個性的な素材の組み合わせによって構成されています。

2階部分を覆うのは、鮮やかな光沢を放つ銅板です。
この素材は、時間とともに色が変化していくことで、住まいの歴史とともに表情を変えていく「生きたファサード」となります。
このメタリックな輝きが、建物にモダンで彫刻的な美しさを与えています。
左右に立ち上がる鋭角な鉄筋コンクリートの壁が、銅板のボリュームを支えるフレームとして機能しています。
このコンクリートの無機質な質感と、銅板の有機的な色彩が、建物全体に絶妙なコントラストと緊張感を生み出しています。
玄関へと続くアプローチは、都市の喧騒から生活空間を切り離すための重要な装置となっています。
道路から玄関までのアプローチ空間は、温かみのある羽目板の壁で挟まれています。
この長い回廊が、外部の視線を遮りながら、住む人を静かな「内なる世界」へと導きます。

アプローチの足元には、控えめな植栽が配置され、石や砂利のテクスチャーと相まって、空間に奥行きと自然な潤いをもたらしています。
夜間には壁面のライトが素材の質感を際立たせ、ドラマチックな表情を見せることが期待されます。

計画概要
区域区分：市街化区域

用途種別：第１種低層住居専用地域

建ぺい率：60％

容積率：150％

外壁の後退距離：-

敷地面積の最低限度：

高さの最高限度：10メートル

高度地区：第１種高度地区

最高限度：-

最低限度：-

防火・準防火地域：準防火地域