東京都練馬区
- 空を切り取る大屋根と光を導く開口部、静けさを纏う都市の邸宅 -
街並みの中にふと現れる、研ぎ澄まされたフォルム。
一見すると美術館のようなこの建築は、計算し尽くされたプライバシーと開放感の共存によって成り立っています。
正面に据えられた大きなブラックの壁面は、街の喧騒から住まい手を守る「盾」の役割を果たします。
しかし、視線を上げれば、屋根と壁の隙間に設けられたガラスのスリットから、空の青さと室内の暖かな灯りが交錯しているのがわかります。
特筆すべきは、鋭く伸びた軒天の木の質感。
クールな外観の中に有機的な柔らかさを加え、訪れる人を優しく迎え入れます。
日が落ちる頃、建物全体が行灯のように柔らかく発光する姿は、この場所における「静かなるランドマーク」と言えるでしょう。
計画概要
区域区分:市街化区域
用途種別:第1種低層住居専用地域
建ぺい率:40%
容積率:80%
外壁の後退距離:-
敷地面積の最低限度:120平方メートル
高さの最高限度:10メートル
種別:第1種高度地区
最高限度:-
最低限度:-



